歯車党日記

オタク系フリーライター&編集者・石黒直樹の徒然日記&コラムです

オタク的VAIO type U活用レポート

04/06/20-20:24


 例年になくモバイル&ミニノートの意欲作が多数登場した、今年の夏のパソコン新製品群。中でも一番注目を集めたことは間違いないにしても、その製品スタイルゆえに導入に二の足を踏んでいる人も一番多いであろう、VAIO type U。確かに「手軽に持ち運んで使える“ノートパソコン”」として考えたら、正直使い勝手がいいとは言い難い。多くのモバイラーが高評価を与えているLet's note R3Mebius MURAMASA CVの方が遙かに上のマシンだと思う(特にMURAMASAは、初代機からのリブラーだった自分にはたまらなすぎのマシンだった)。

 だがしかし、オタクならではのダメ目的……デジタル化したマンガ&同人誌を場所を選ばず読んだり、パソコンやDVDレコーダーでデジタル録画したデータをぶち込んでモバイルビデオデッキにしたり、音楽データ詰め込んでどこでも萌えソングを楽しめるようにしたり、積みエロゲーをインストールして気が向いた時にさっと取り出してプレイしたり……で使いこなそうとすれば、けっこう楽しく使えるマシンなのだ。外出先での文書作成やメールチェック、ネットサーフィンなんてのはそのついでと割り切ってしまえ!(自分の場合は、そういうお仕事モバイル用にはVAIO TR3・ソニスタモデルがあるし)
 とりあえずソニースタイル専売モデルのVGN-U70Pを5月25日に注文、半月ほど待たされて6月15日に品物が到着。

 ここ一週間は使用環境を整えたり、本体にぶち込むためのダメ目的用データを揃えたり(これを機に本棚の整理も兼ねて、書類整理用に買ったドキュメントスキャナーで手持ちの同人誌&エロマンガのデジタル化に着手。ラインナップの偏り具合に関するツッコミは不可(笑))しながらいじり倒して、ようやく第一次レポートを書けるだけのネタが揃いました。ただし、使っているのがPentium M・1GHz&メモリー512メガのソニスタモデルなので、市販モデル購入の参考にする場合は多少割り引いて考えてもらった方が良いかもしれません。

■Do VAIOは正直どうよ?
 夏の新作VAIOの目玉でもある、音楽・写真・ビデオの三大コンテンツを統合的に扱う再生ソフト「Do VAIO」。ソニーが想定しているような使い方をする分にはいいソフトなんだろうし、PSXライクな十字キー操作を大前提にしたインターフェースは、本体左側に十字キーを標準装備しているtype Uとの相性もいいんですが……上にも書いた、石黒の考えるオタ系ダメ目的には対応できるのか? 各要素について色々と試してみました。

CG&マンガビュワー……×
 テスト画像は二次裏で拾った私屋カオルのマンガ画像。作品タイトルとかが分からないので詳細希望。下の女教師がやたらと萌える(;´Д`)ハァハァ。
 設定したフォルダ内(例えばMy Documents)のコンテンツ系データを自動で読み込んでくれるのだけど、何でも片っ端から読み込むのでMy Music内のジャケットデータだとかいらないデータまで閲覧メニューに登録してしまうのだ。

 読み込み後に手動で削除・非表示にできれば問題ないんだけど、どうもできないくさい。後からそれらのデータを消しても、メニューなどにそれらのサムネイルが履歴として残り続けるので閲覧性が著しくダウン。さらにスライドショー形式での再生がデフォルトなので、絵をじっくり楽しむにはいちいち停止操作が必要。停止時の絵送りもマウスやカーソルで送りボタンを指定してクリックしなくてはならず、せっかくのカーソルキーが有効利用できないのだ。
 あとマンガデータ閲覧に最適なモニターのタテ表示だけど、「Do VAIO」がタテ位置での使用を考えていないらしく、タテ位置からの起動は不可能。一度ヨコ位置で立ち上げてから切り替えボタンでタテにする必要あり。そしてタテ位置だと画面上の操作ボタンがえらく小さくなってしまうので、さらに操作性がダウンするのも困りもの。
 インターフェースも格好良くて面白いし、自動リサイズ時の表示品質も高くて文句はないのだけど、操作性の融通のきかなさが激しくマイナス。画像/マンガビュワーは別のソフトを用意した方がいいと思われ。

漫画びゅーあ(blacksoft

 漫画データ閲覧ソフトの定番ですが、思った以上にtype Uとの相性はバッチリ。フル画面表示時の画質も問題なく、カーソルボタンのみでページ送り/戻りが可能なので、さくさく漫画が楽しめます。

ACDSee6.0
 石黒愛用の画像ビュワー。画像単体で楽しむなら申し分ないソフトだけど、フル画面表示での漫画データの連続閲覧は「右クリック→次/前のデータをクリック」の2ステップを踏まなければならないのでいまいち不向き。


 あと意外と使えるのがWindowsXP標準の「画像とFAXビュワー」。自動でほぼフル画面リサイズしてくれて画質も良好。カーソルボタンでのページ送り/戻りもデフォルトで対応しているので、使い勝手はかなり良好です。いちいちソフトを用意するのはめどいという人はこれでも十分かと。

ビデオビュワー◎
 サンプルデータはRDで録画後、パソコンに吸い出してDivX5.0でエンコードした『住めば都のコスモス荘』第8話「妹LOVEでどっこい」。

 対応フォーマットはMPEG1/2,DV-AVI.WMVだけど、コーデックを組み込めばDivXも再生可能。再生画質や処理速度は特に問題なし。800×600のフル画面に引き延ばされての再生だけど、十分視聴に耐えうるレベルです。録画機能付きVAIOとかと連携すれば、かなり楽しめるんじゃないでしょうか。

ミュージック○
 他のマシンでWMA化した音楽データを色々と入れてみました。再生フォーマットはMP3、WAV、WMA、あとまだ試していないのですがATRAC3&PLUSにも対応している模様。OpenMG対応の音楽配信サイト(案内役の女の子キャラがえらく萌えるmoraとか)から直接楽曲をダウンロードして、チェックイン/アウト処理を気にせずそのままポータブルプレイヤーとして再生なんて使い方もできるのは便利なんじゃないかと。

 操作は全てカーソルボタンのみで可能なので操作性は上々。アルバム/アーティスト別メニューや、まだ聞いていないアルバムだけを表示するなんてこともしてくれるので、検索性もなかなか。
 ただ難点としては、そういった曲分類のベースとなるライブラリデータは、プリインストールされているOpenMG対応ソフト「Sonicstage」で改めて設定しなくてはならないのがちょっと面倒くさい。ウインドウズメディアプレイヤーなどで取得したデータが反映されれば良かったんだけど。

■ちゃんと仕事にも使いますよ?
 実は一時期、タブレットPCの導入を真剣に考えていた時期がありました。理由はMicrosoftのOneNote2003をペン機能なども含めてフル活用したかったせい。あまり使っている人の評判を聞いたことがないけど、自分の場合は記事やBLOGのテキスト制作はもっぱらOneNoteで済ませてます。テキストをパーツ化して構成を考えたり、ネット上で見つけた資料を画像ごと丸ごとコピペしてスクラップブック化したりと、かなり使い勝手のいいツールとして愛用しています。
 で、タッチパネル式のtype U+OneNoteなら、タブレットPC的使い方が可能じゃないかと思い、試しにインストール。

 画面の小ささが難点ではありますが、ペン機能は問題なく使用可能。これならいちいちノートを持って行かなくても取材時のメモ&簡単なテキスト入力という形で使えそうですわ。

■ゲームも入れたいけど、難点は……
 色々インストールしてみて実感したのですが、やはりハードディスク容量がかなりキツイです。ハードディスク総容量は20ギガですが、パーティーション構成がCドライブ9.31ギガ/Dドライブ7.22ギガ(容量はエクスプローラー上でのシステム表示)。残りが不可視のリカバリー領域。
 で、色々とアプリやデータを入れた結果、現在の空き容量はCドライブ3.74ギガ/Dドライブ4.68ギガ。プリインストールソフトの不要なものを削ったり(AQUAZONEとかはいらないよなあ)、他社ツールでパーティーションを変更して何とかするつもりだけど、モバイルゲームマシン化するのはちょっと苦労しそうな感じかも。リカバリディスクを購入するか、VAIO専用の外付けDVD-RWドライブを導入してリカバリディスク作成して、ハードディスク内のリカバリ領域を削除するという手もあるけど、そこらへんの追加投資は様子を見ながらと言う感じですか。仮想ドライブソフト導入も含めて、ゲームマシン化はまた後日にでも試してみます。

■総評
 色々とクセはあるけど、なかなか遊べるしいじり倒しがいのあるマシンです。ただ、遊ぶためだけに10数万円(ソニスタモデルなら21万円)というのは悩まされるところかと。自分も大きな仕事のギャラが入って余裕がなければたぶん買いませんでしたし。ただ、買って後悔したという気持ちにはなっていないので、面白いハードであることは確かです。
 もし買ってみようかどうか迷っていて、何か試して欲しいことがありましたら、コメントに書いてください。可能な限りやってみるつもりですので(追加投資がやたら必要だったり、ハード自体壊れそうな耐久試験とかは無理ですけど(^_^;))。

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( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー

Posted by 石黒直樹
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