06/03/13-03:03
いつも書店にあふれかえっている電撃文庫とは対照的に、一部の売れ線ぐらいしか一般書店じゃ入手しにくいという歯がゆい現状な電撃コミックス(;´Д`)。雑誌上でのアンケートやネットなどでの評判がそこそこ良いぐらいでは、宣伝&営業方針が売れ線一点集中型なゆえにほとんどプッシュしてもらえないのが苦々しい現実。だから、しがない一編集でも本の宣伝と買えるチャンスを多少なりとも増やせるアマゾンアファリエイトは本当にありがたいサービスですわ、マジで。
忙しくて新刊紹介がずっと滞っていたので、今回は1月末に新刊が発売されたので井原先生作品を一挙紹介いたします。未読の人はこれを機にご一読をm(__)m。
小市民感覚の恋と戦いのドラマが楽しい『超常機動サイレーン』●既刊 エコロジーを大義名分に掲げ、謎の怪人や巨大メカを操って破壊活動を繰り返す謎の組織「エコエコ団」。そんな彼らに立ち向かうべく結成されたのが、人の思念の力をエネルギーへと変換する新技術「Ψ」を武器に戦う半官半民の警備会社・公共警備機構こと「超常機動部隊サイレーン」!
そんな戦いの日々が繰り返される中、サイレーンの一人「サイ=ドルフィン」として戦う新人OL波好めるなは、ちょっと無愛想な青年・水凪俊一郎と出会う。出会いこそ最悪だったものの、少しずつうち解けあううちにデートを重ねる仲になる。だが、めるなは知らなかった……俊一郎の正体がエコエコ団の幹部・ドクターMであり、彼が自分からサイレーンの情報を聞き出そうとしていることを。絡み合う組織の思惑と激化する戦いの中で、めるなと俊一郎の恋の行方は? 言うなればこの作品は、ラブコメディをベースにした特撮ヒーロー版『機動警察パトレイバー』『地球防衛企業ダイガード』。正義の味方VS悪の組織という図式なれど、前者は第三セクターの公務員だし、そして後者の正体は一流の上場企業。世間やネットじゃ人気者の変身ヒロインが恋や仕事のことで悩んでいたり、悪の組織の面々が上司(会社社長兼悪の首領様)の無茶な命令で残業を強いられ、プライベートや家族との時間がもてずにブーたれたり。様々な思惑が絡み合い、きな臭さを見せつつある戦いを繰り広げる一方で描かれる、極めて小市民的な悲喜こもごもの日常コメディこそが、『サイレーン』の真骨頂なのだ。
そんな作品の柱となるのが、正義の味方・サイ=ドルフィンことめるなと悪の科学者・ドクターMこと俊一郎のラブストーリーだ。素直で真っ直ぐなめるなは、折り重なる誤解と偶然の末に俊一郎を好きになっていく。そして俊一郎は、過去の恋愛のトラウマから「あいつとのつきあいは情報収集のため」と言い聞かせつつも、悪人になりきれない人の良さからめるなの世話を焼き続け、次第に彼女に惹かれ始めていく。お互いが敵同士だと知らないまま……。恋愛ゲームなどでのスピーディーな恋愛に馴れきっている人はじれったさを感じるかも知れないけど、じっくりとキャラを深めながら恋の盛り上がりをしっかりと描いていく二人の物語は、誰もが親しみを持って受け入れられるものに仕上がっているのだ。特に最新刊では、自分でも知らないうちにめるなに好意を持ってしまっている俊一郎が、それゆえに「情報収集」という建前に囚われて葛藤するエピソードが秀逸。そして、そんな中で互いを気にしながら迎えるクリスマスを巡るクライマックスを楽しんでみてほしい。
リアルに描かれるガレージキットの世界が舞台の異色ラブコメディ『DOLLMASTER』
ワンダーフェスティバルなどでも人気を誇る、新進気鋭の造型師・久具津匠。そんな彼と偶然であった手芸好きの女子大生・雛子は、未知のガレージキットの世界に興味を抱き、久具津に弟子入りを志願する。だが久具津には、家に代々伝わる陰陽道の法をもってフィギュアに命を宿すという力があったのだった。その力を巡る騒動に巻き込まれたりしつつも、雛子はガレージキットへとどんどんのめり込んでいく……。 今でも年2回、ワンダーフェスティバルのレポートマンガとして電撃大王に掲載(来週発売の5月号にも12ページ掲載があります)されている、前代未聞のガレージキットラブコメディです。井原先生自身がガレージキットを作って、ワンフェスにも毎回ディーラー参加されているだけあって、劇中で描かれている製作サイド視点でのガレージキット観やワンダーフェスティバルの描写は実にリアルで面白いです。フィギュアやガレージキットの世界を知る入門書としても最適のシリーズですよ。
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( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
Posted by 石黒直樹