Re:出版業界に対して読者は何ができるのか?
04/10/01-01:42
9/29の記事は、色々なサイトからリンクやリアクションをいただいて大変感謝しております。そんな中でひとつ気になったのが……
未だにそんなアナログ重視、絶対の考え方をしているから、ネット世代の人間とドンドン温度差が広がっていくと思うのですが。(
STAR LIGHT PARADEさん)
出版物というものは作品を作る側(作家・編集)と売る側(営業・宣伝)によって送り出されるものです。そして現在ネットの影響力が及ぶのは「作る側」のところまでなんですよ。ただでさえ出版不況と言われ続けて久しい昨今、ネットでの人気という実体の見えないものを拠り所に勝負を仕掛けられるほどの体力が「売る側」にはないのです。
雑誌などでの連載作で「2ちゃんねるやネットでは人気があるように見えるのに、実際の誌面では扱いが悪い&打ち切り」というパターンを見かけることはないでしょうか? ネットでいくら反響があったとしても、それが果たして「本を買って読んだ“購買客”からの反響」かどうかはわかりません。立ち読みや他人から借りて読んだのかも知れないし、ネットに違法アップされたスキャンデータで読むという最悪のパターンだってあるかも知れません。そしてネット上で作品を批評する人の多くは「ネットで不特定多数の人たちに作品の素晴らしさをアピールできた」ことで満足をしてしまうことはないでしょうか?
商業出版は「商売」ですから、当然会社はネットでの反響よりも金を出して買ってくれた購買客の反応を重視します。確実に購買客の反響を確かめられる唯一の手段が、アナログな「アンケートハガキ」なのです(買った人間だけが投票でき、不正な重複投票不可能な電子アンケートなどでもあれば話は別ですが、コスト的に見合わないでしょうし)。そしてアンケートがふるわない場合に辿るパターンは……
●ネットでは人気あるけどアンケートが悪い(雑誌の売り上げに貢献していないと判断される。同じ雑誌に突出した人気作品がある場合は「売れているのはそっちのおかげだろう」と判断されやすい)→掲載位置などが悪くなる→単行本化の際に部数を抑え気味にされる ここでドカンと単行本が売れるなどの「商業的な成果」を上げられればいいのですが、そうでないと
●部数が少ないので書店に行き渡らない→買う機会が減る→さらに部数が減らされる→あぼーん「アナログ重視の古くさい考え」とSTAR LIGHT PARADEさんは受け取ったようですが、これはアナログ重視ではなく「売り上げ・実績」重視といえる状況なのです。もしネット世代の人間がこの状況を変えたいのなら、いかに自分たちのネット批評活動が「本の売り上げ・作品の実績」へと貢献できるかを考えて動く必要があると思います。
でも、そこまで力を入れてネット活動に取り組むのはアマチュアベースでは正直しんどいでしょう。だからこそ、ほんの数分の手間と50円切手一枚で購買客の意見をダイレクトに伝えられるアンケートハガキの意味があるんじゃないでしょうか。
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( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
Posted by 石黒直樹